| サン・ルイ記 | ||||||||
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<郵便飛行機、星の王子様> サン・ルイはセネガルの北、モーリタニアとの国境地帯にあり、セネガルを含む周辺諸国の旧首都である。かつてはフランス植民地経営の中心地であり、川と海に挟まれた小さな島と細長い島が中心になっている。その小さな島には今も植民地風の建物が残っており、コンクリートブロック造りの建物は未だフランス人中心の居住区となっている。ほとんどが2階建ての街並みで、旅行者向けのレストラン等があり、看板等派手な装飾はほとんど無い。
泊まりは“HOTEL POSTE”102号室。こぢんまりとした、いかにもフランスらしい、小さな旧ホテル様式である。このホテル全体には飛行機をモチーフした様々な装飾が施されていて面白い。特にランプシェードには飛行機が描かれ、気球を模したランプスタンドも置かれている。その他、往時を思い起こさせる写真地図ポスター等が壁一面に張られている。 ならば、やはり登場するのが“星の王子様”。私は読んでいないのでよく分からないが、サンテクジュペリがサハラ砂漠横断中に飛行機事故に遭い、その経験を書き上げて小説にしたのがこのサン・ルイという街。
<セネガル料理とビエール> 早速、昼食を食べに出る。昼食は初めてのセネガル料理に挑戦。トマトソースで煮込んだ野菜や魚を米の上にかけて食べるセネガル風パエリアの“チャブジェン”
TIBEOUDINENEEにチャレンジする。インディカ米やタイ米を細かく砕いたような米は、ほとんどクスクスに近い状態になっている。美味しいとは言えないが、味付けの問題であろうか。後日ダカール在住の中国人夫妻が紹介してくれたチャブジェンは、しっかりとした味付けで美味しいと感じられた。 料理の前にビエールで喉を潤したが、セネガルには「フラッグFLAG」と「ガゼルGAZELLE」の二種類のブランドがある。ガゼルビールはアルコール分4%と、水のようで飲みやすい。さらにワインを頼むが、どこに行ってもワインは美味しい。やはりフランスの影響下にある。しかし、妻はどこに行っても、まずはクスクスを食す。
<希望と絶望の街> ホテルのある小さな島からほんの数十m先の橋を渡ると、幅が200mもない細長い島となる。静かな街並みだった先ほどの島とは違い、街並みが一変し、セネガル人居住区となっている。潮の臭いと干した魚の臭いが入り混じるゴミの多い地帯であり、ゴミだらけの砂浜の先には果てしなく大西洋が広がっている。その島の突端には、クラブメッドを思い起こすリゾートホテルが建っている。ここから船で、黒人奴隷がダカールのゴレ島に送られ、売買されていったという。 そう言えば自宅の窓からはゴレ島=ILE DE GOREが、セネガル大統領府の先に遠望出来る。ゴレ島はユネスコの世界文化遺産になっているが、西アフリカの代表的な奴隷積出港であった。1777年に建てられた奴隷の家は、今は観光の目玉になっており、のんびりと落ち着いた雰囲気が漂い、ミュージシャンやアーティストが多く住み着いているという。実はまだ訪れていない。
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