| モーリタニア旅行記 | ||||||||||
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■ 1月15日=アタールまで ■ <約5時間、遠くがよく見える> 朝8時、まずはヌアクショットから北東約450H先の“アタール=ATAR”の町を目指す。2台のランクルに運転手2名、案内役2名、我々夫婦、セネガル大使館の現地職員1名が分散して乗り込む。所要時間は約5時間の予定。大量のペットボトルの水、コーラジュース等が入ったアイスボックスも積み込む。トイレットペーパーを購入。さらに市内のはずれで朝食用の温かいパンも購入、バゲットぐらいの大きさのパンが4本つながった現地のパンである。これは本当に美味である。 国境はあって無きが如し、の砂漠地帯では、町はずれにポリスコントロールを置いて出入りを監視しているという。砂漠の国の知恵である。それにしても地平線が続く、一見土のように見えるがすべては砂である。 <中国の援助で造られた道路> 舗装された2車線道路が続く。時速120Hで走り続ける。すれ違う車も1時間に2〜3台程度。この道を横断するのは駱駝かヤギ、羊だけである。集落の入り口近くには必ず速度制限表示があり80Hとなっていた。アタールまで向かうこの道は、中国の経済援助にて造られた。
<台地の中の大地=岩漠> この辺りは30年ほど前まで、雨は降っていたそうである。1970年頃に大干ばつがあり、その後雨がほとんど降らず、文明化の進行とともに急激に砂漠化が進んだ。昔はセスナで植物の種を播いたと言うが、やはり水がなければ植物は育たない。 砂漠を走り続けていると、いきなり岩山が突き出す。山というか、巨大な岩の固まりが段になって連なり、高さは1500m程あるという。大きく2段に分かれた、その中腹の高さにこれから登るという。山間をぬって、谷を走るのかなと思っていたが、登るとなんとそこは巨大な“台地の大地”となっていた。不可思議な感動を覚える。
<テルジット=まさにオアシス> 12時半頃になり、台地の岩山を走り続けて砂漠のオアシス=テルジットに到着した。岩盤立ちつくす谷間にナツメヤシが林立、何万年前の雨水が地下水となって湧き出て、そろそろと流れている。このオアシスは個人の持ち物である。モーリタニアではこの土地が欲しいと言い、幾ばくかの登録料を払えば所有が可能になるという。さらに、この地にも欧米人が観光のため訪れるという。道路は整備されていないのにと思うが、フランス人はわざと舗装させないで、サファリ体験をさせるという。 昼食を兼ねて3時間ほど休憩をする。テントの中に絨毯が敷き詰められ、休息の場となっている。涼しいというか寒いくらいである。この地方は、夏の気温が40度以上になり、このオアシスが天国になるという。
<岩と砂が織りなす造形美> 昼食は骨付き鶏肉と野菜を煮込んだもの。アフリカの民は手でつかんで食べることが多く、都会のダカールでも家では手で食べるらしい。米、クスクスも手で丸めて食べる。そのべとついた手を見ると何とも・・・であり、これだけは勘弁して欲しいと思っていたら、ちゃんとナイフフォークスプーンは用意されていた。しかし、一つの皿に盛られているから衛生面は何ともはや、これがどうしても駄目なら飢え死にするしかない、アフリカ生活は無理である。我々は食に対する好奇心が勝ってしまった。 3時間の休憩の後、オアシスを出て岩盤の中をひたすら走る、いわゆるサファリラリーもどきとなる。周りの岩山は長年の砂嵐に砕かれ、削り取っていく。砂嵐は赤い砂となって堆積し、砕かれた黒い石は鋭く剥き出しになっている。ところどころでは、数センチぐらい緑の灌木がうっすらとのぞいており、時には粘土質の緑色も広がっている。雄大すぎる風景である。三途の川がイメージされるが、岩と砂が織りなす造形美とも思える。日本で言えば、浅間山の鬼押し出しを更に過酷にした状況と似ている。
<シャワーのありがたみ> 1時間もしないで夕方、アタール=ATARの町に到着。岩肌の山々に囲まれた盆地の町である。今夜はここ「HOTEL WAHA」で一泊。コテージ風の小さな部屋であるが、意外と落ち着く。電気もちゃんとつく、何とお湯がちゃんと出る!この後の状況を想像すると、ここでシャワーが浴びられなかったら悲惨であった。 砂漠に沈む夕日は大きく、そのスピードは速い。大きなテントの中での食事、無論、ここからはお酒はない。夕食は、まず前菜にサラダがつくが、人参、ジャガイモ、アカカブに缶詰のとうもろこし、豆、これが意外や美味である。そして念願の駱駝の肉である。最初は塩で焼いただけのもの、焦げ目のところが美味しい。2皿目にクスクスの上に、煮た駱駝肉がついてくる。駱駝肉は牛肉と羊肉の間のような感触で、油は多いと感じる。これが健康に良いと現地のガイドは言うが、眉唾にしておこう。当然皆で突きあう、量は多い、水を飲む。後日のことであるが、朝食に駱駝のミルクを飲んでみた。下痢が怖かったが、なんだいけるじゃないか!
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